批評

か、か、革命も瞬間の積み重ね

ジジェク「文化左翼は既存の支配体系に共犯的である!」 →ラクラウ「ジジェクのこのか、か、革命的(笑)な言い回しは…」 →宮本さん「so many people か、か、革命も瞬間の積み重ね!」 ということで、同居人shokou5のご指摘でエレカシ宮本さんがネグリアンだ…

逆立ちすれば世界は変わる

Commonwealth作者: Michael Hardt,Antonio Negri出版社/メーカー: Belknap Press発売日: 2009/10/01メディア: ハードカバー購入: 2人 クリック: 3回この商品を含むブログ (4件) を見る誤解を恐れずに書けば、本書は極めて優れた文学批評である。 『帝国』三…

退屈な感受性

教訓は若干長いが、またも身も蓋もない: オリジナリティとは、探求するべきものではなく、全体の中での自分の位置を見ながら一つ一つの仕事を丁寧にやるなかで少しずつ差異化されていくものだ。 16h、M氏@国立:某所。 議論が盛り上がると、二時間はすぐに…

バイバイ、ミス・アメリカン・リベラリズム

id:shokou5くんとの生活は続いている。 男二人、ロマンスもなく*1、葛藤もなく、ただただ緩慢と日々は続く。 14h、夜勤明けの休日の特典である惰眠をようやく諦めた彼の誘いに乗り、暗礁に乗り上げた論文を投げ出して上島珈琲へ。リベラリズムやマルキシズム…

ホワイト・ネイション―ネオ・ナショナリズム批判

今日は久しぶりに下北で観劇です。わくわく。時間がないので自分用のメモをそのまま貼り付けます。ホワイト・ネイション-ネオ・ナショナリズム批判作者: ガッサン・ハージ,保苅実,塩原良和出版社/メーカー: 平凡社発売日: 2003/08/20メディア: 単行本 クリッ…

喋る笑う恋をする

会うたびにアジアンカフェに入り浸っているわたしと友人のシメサバさん(仮)。「杉なんて滅べばいいのに」とわたしが言うと、「杉は花粉じゃなくて細胞分裂でふえるべきだと思う」とシメサバさん。イメージ的には、成長した親杉から、小さな杉のこがぽろぽ…

最近読んだもの&一言メモ

街場の現代思想作者: 内田樹出版社/メーカー: NTT出版発売日: 2004/07メディア: 単行本購入: 2人 クリック: 10回この商品を含むブログ (61件) を見る疲れすぎて眠れぬ夜のために作者: 内田樹出版社/メーカー: 角川書店発売日: 2003/05メディア: 単行本購入: …

現実のデザートへようこそ

考査に備えて修論の見直しを開始。我ながら酷いなこれ。 執筆中にひたすら聴いていた音源*1を友人に勧めたところ、「前にメルで教えられたよ」とのこと(しかも深夜、というか明け方に)。年はとりたくないなぁ、としみじみ思った24歳の冬。Welcome to the D…

全て明日のパーティ

シネマ2の横のひたすらだだっ広い通り(夜には灯りが滑走路か昔のSFのよう)や、壊れたガードレールが何十個も並ぶ空き地。立川も散歩してみると意外と色々見つかるものです。セックスなんてこわくない―快楽のための7つのレッスン (文芸スペシャル)作者: …

昨日の星屑

三連休、どこにも行かず引きこもり。タリーズで三日続けて六時間粘ったらとうとう追い出されたので帰宅。夕飯はアジア風スープご飯(付け合せはセロリ等の温野菜)。 <作り方> 玉葱はみじん切りにして炒める。色が変わってきたら人参のみじん切り、パプリ…

20070211

ここ最近緩みっぱなしなので、ストイックに二日ほど断食でもしようかとたくらんだ。が、昼過ぎにあっさり断念。スタ丼という名前からして断食とは対極にあるような食べ物に陥落。快楽万歳。 一月ほど前にいただいた70冊ほどの本を少しずつ読み始める。今年中…

小説の誕生

小説の誕生作者: 保坂和志出版社/メーカー: 新潮社発売日: 2006/09/28メディア: 単行本 クリック: 16回この商品を含むブログ (78件) を見るぼくにとって、保坂和志を読むことは翻訳をすることに似ている。いや、この人の日本語が読みにくいとかそういうこと…

Simians, Cyborgs, and Women

Simians, Cyborgs and Women: The Reinvention of Nature作者: Donna J. Haraway出版社/メーカー: Free Assn Books発売日: 1996/07/01メディア: ペーパーバック購入: 2人 クリック: 3回この商品を含むブログ (3件) を見る再読。というか細かいところ(免疫学…

フロイトと非ヨーロッパ人

フロイトと非‐ヨーロッパ人作者: エドワード・W・サイード,長原豊出版社/メーカー: 平凡社発売日: 2003/10/25メディア: 単行本この商品を含むブログ (9件) を見るフロイトのテクストを読み返すサイードを、我々はなぜ読み返すのだろうか? それは─訳者あとが…

熱心に考え

エドワード・サイード (シリーズ現代思想ガイドブック)作者: ビルアシュクロフト,パルアルワリア,Bill Ashcroft,Pal Ahluwalia,大橋洋一出版社/メーカー: 青土社発売日: 2005/10/01メディア: 単行本 クリック: 2回この商品を含むブログ (16件) を見る友人が…

誰かにとって特別だった君を

何年か前のクリスマスに、友人から「All is fair in love and war(恋と戦争においては全てが正当化される)」と書かれたもらったクリスマス・カードをもらったことがある。彼としては「お前もうちょっと頑張れよ!」的なつもりだったのだろうか(全く余計な…

The Last Day of 2006

その日を過ぎると時間そのものがなくなってしまうような、秋の一日。ケーキを食べたり一年ぶりくらいのコンサートに行ったりカレーを食べたりする。The Sense of an Ending: Studies in the Theory of Fiction : With a New Epilogue作者: Frank Kermode出版…

If You Can Bounce High

彼 これらの言葉を読んで、僕はなんていうか本当に不謹慎だけどうらやましかったんだ、僕が死んだら誰かこんなことを書いてくれるだろうかって 彼女 私が書くよ。私は君の恋人でもソウルメイトでもないけれど、でもそうではない関係の大事な友達として、書く…

左利きになりたかった

ここを読んでる友人と吉祥寺に行く。 16h0@くぐつ亭。とんとんと地下へ階段を下りていくと、怪しげな洞窟めいた店に(壁のプラスチックぶりが「カリブの海賊」的)。各々自分の本を読む「ひとり読書会(二人)」敢行。友人、レモンティ。僕、キンモクセイの…

シカとサバとユリに捧ぐ

二年間フランス語を怠けているうちに、サバはca vaにならず鯖にしかならなくなった。これはまずい、と思ってぼそぼそとつぶやく。サバ、サバ。サバーブ(郊外)、サバティカル(長期休暇)、テニスのサーバー(鯖!)、ワインのサーバー(鯖!)。サバのつく…

Light As A Balloon

夜、エイミーさんと長電話。痛い男の話でしばらく盛り上がった後、全然他人事じゃないと気づいてから笑いが引きつる。眠れない夜はブロッコリーを茹でる。オリーブオイルとローズマリー、キッチンテーブルで読む小説はなぜか入り込みやすい。テヘランでロリ…

Writes of Passage

N先生と修論の相談。ゼミ中、論文とは直接関係ない文脈だが、「プロとして、疲労困憊しているときでも論理的でわかりやすい文章が書けなければダメだ」との発言にかなりショック。考えてみれば当たり前なのだれど、疲れてくるとびろーんとかどーんとか(とか…

Innocent World

朝、宇宙人の血のように青い空(スピッツ「愛のことば」より)。どこにも行けないのでせめて愛車ヴェネツィア号(ミドリ02号、サラちゃんなど幾つかの異名を持つ)の空気チューブを取り替える。それだけでペダルが10%くらい軽くなった気がする。終わらない…

Always Already

「論争の決着は、自然の表象の原因であり、その結果ではないのだから、この自然という結果を、なぜどのようにして論争が決着したのかを説明するために用いることは決して出来ない」 …(中略)… 後半の「自然」を文字どおりに取り、かつそのすぐ後ろにある「…

I Am My Relation To You

よって、遡及的に、ある種の謙虚さをもって、はじめに私とはあなたとの関係だった、と言うことが出来るかもしれない。それは呼びかけ、呼びかけられる曖昧な関係であり、その人なしでは私が存在しえず、その人に頼らなければ生き延びることも出来ない「あな…

Out-In-Out

ようやく翻訳に取り掛かり、朝からぺちぺちと打ち込んでいます。遅々として進まず。 知人に言われたように、訳しながら打つのではなくて頭の中である程度訳文を作ってしまってから息を止めてえいっと打ち込むと、少しだけスピードが上がった気がします。レヴ…

A Perfect Day to Skip the Class of German

17h30@自宅、ミントをたっぷりと乗せたタイ風鶏ご飯。魚焼きグリルでちりちりになるまで焼いた皮が美味。窓を開け放って『回転木馬のデッドヒート』をぼうっと読みつつサリトスを飲む。明日も暑い。心おきなくカフェで誰かと喋ったり昼間からビールを飲んだ…

Being Kind to Someone

夏期休暇中。 友人とダイアログ・イン・ザ・ダークというイベントに行ったり、ワタリウムのナム・ジュン・パイク展にようやく行ったり、別の友人らと車に乗って海に行ったり。 ダイアログ・イン・ザ・ダークはとても面白かったけど、また行くつもりだからこ…

20060815

翻訳が不安になって某所で色々質問していると早速友人にばれてからかわれる。shintakさまをはじめ、皆さん本当に有り難うございます。 Believer誌のJudith Butlerインタビュー、"Peace is a resistance to the terrible satisfactions of war"読む。こちらも…

2006080702

と、いうのは置いておいて。 以前予告していた翻訳、決定しました。現代思想十月増刊号、ジュディス・バトラー特集号で、去年出たGiving an Account of Oneselfという本の中から一章分訳すことになりました。お世話になっている先生方も何人か関わるようで、…