シカとサバとユリに捧ぐ
二年間フランス語を怠けているうちに、サバはca vaにならず鯖にしかならなくなった。これはまずい、と思ってぼそぼそとつぶやく。サバ、サバ。サバーブ(郊外)、サバティカル(長期休暇)、テニスのサーバー(鯖!)、ワインのサーバー(鯖!)。サバのつく言葉は何だか休日のにおいがする気がした(砂漠、サバイバル、サバンナ、裁きもサバがつくけれど考えないようにしよう)。サ バ。ca va。That go[es]。どこに行くのだろう。caとvaの間にはどんな空間が広がっているのだろう。サとバの間の一瞬の静寂には、あるいはその間の1フォント分のスペースには、何か自由な風が吹いているんだろうか。
Child-Loving: The Erotic Child and Victorian Literature
- 作者: James R. Kincaid
- 出版社/メーカー: Routledge
- 発売日: 1994/11/01
- メディア: ペーパーバック
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