全て明日のパーティ

Lisbon222007-02-18

シネマ2の横のひたすらだだっ広い通り(夜には灯りが滑走路か昔のSFのよう)や、壊れたガードレールが何十個も並ぶ空き地。立川も散歩してみると意外と色々見つかるものです。

寝る前に少しずつ読んでいたのがようやく読了。精神分析の諸概念(あと今度お茶大COEでやるLaura Mulveyあたりのフェミニズム)を人に説明するための入門書としてわりと重宝しそう。第五章、原理としてのサディズムは他者関係でない(それは他者の支配/消滅を欲望する)ためセクシュアリティではない(セクシュアリティとは常にマゾヒスティックに主体化した主体同士の他者関係である)、という議論は非常に興味深い。あと序章の「「セックス」が「人間の謎」についてのメタファとして機能しつつ、それについての語りは何か他のもの(生殖とか「愛」とか)のメタファになるという隠喩の場になっている」という指摘が極めて90年代的で(けなしているわけではないです)よかった。あと凄くどうでもいいことだけど資料として出ているアダルトビデオの女優さんの髪型とかも時代を感じさせた。