2008-01-01から1年間の記事一覧

バイバイ、ミス・アメリカン・リベラリズム

id:shokou5くんとの生活は続いている。 男二人、ロマンスもなく*1、葛藤もなく、ただただ緩慢と日々は続く。 14h、夜勤明けの休日の特典である惰眠をようやく諦めた彼の誘いに乗り、暗礁に乗り上げた論文を投げ出して上島珈琲へ。リベラリズムやマルキシズム…

20081121

たとえば、深夜、煙草を求めて机の上をまさぐる右手の薬指が卓上スタンドに触れて、予期せぬ硬質な感触に驚く。 普通なら気に留めないようなその感触が意識にのぼると、どうしても左手の中指も同じ固さのものに触れないと気が済まなくなる。そうなると今度は…

読むこと/書くこと/生活することの中にあるリズムとその快楽

論文執筆の合間に、『数学ガール』続刊を読んでいる。 理系女子萌えならぬ整数問題萌えの僕だが、大学受験以来(そういえば僕の受験した大学は数学の大問の一つが必ず整数問題で、過去問を解くのは非常に楽しかった)塾講師の経験を除けばまともに数学に触れ…

大人になる児童文学

夢みるピーターの七つの冒険作者: イアンマキューアン,Ian McEwan,真野泰出版社/メーカー: 中央公論新社発売日: 2001/11メディア: 単行本購入: 1人 クリック: 17回この商品を含むブログ (6件) を見るバイトに向かう電車の中で読みました。 一人でいること、…

42

17h30、横浜。 友人の結婚披露宴二次会は今年2度目で、年内にあと二度ある予定。ようやく始まった第一次結婚ラッシュに自分の年齢を改めて数えては戦慄を覚えつつ、ワインでいよいよぼうっとしてくる頭で新郎である友人の決意表明を聞き流す。彼と彼のパー…

ホワイト・ネイション―ネオ・ナショナリズム批判

今日は久しぶりに下北で観劇です。わくわく。時間がないので自分用のメモをそのまま貼り付けます。ホワイト・ネイション-ネオ・ナショナリズム批判作者: ガッサン・ハージ,保苅実,塩原良和出版社/メーカー: 平凡社発売日: 2003/08/20メディア: 単行本 クリッ…

バートルビーと仲間たち

体調が悪く頭がまわらないので二ヶ月ほど前に読んだ本をぱらぱらとめくり返してみました。バートルビーと仲間たち作者: エンリーケ・ビラ=マタス,木村榮一出版社/メーカー: 新潮社発売日: 2008/02/27メディア: 単行本購入: 6人 クリック: 52回この商品を含む…

マダム・モス(蛾夫人)

絹作者: アレッサンドロバリッコ,Alessandro Baricco,鈴木昭裕出版社/メーカー: 白水社発売日: 1997/05メディア: 単行本 クリック: 1回この商品を含むブログ (6件) を見る日本では『海の上のピアニスト』で有名な、イタリア現代作家バリッコの出世作。ちなみ…

僕はどうやってバカになったか

僕はどうやってバカになったか作者: マルタンパージュ,Martin Page,大野朗子出版社/メーカー: 青土社発売日: 2003/10メディア: 単行本 クリック: 4回この商品を含むブログ (9件) を見る自分の不幸/疎外感/社会への適応できなさは自分の知性にあると考えた…

20080831

そういえば、こんなのはじめました。どうやっていくのか、そもそも何を書くのかも手探りですが、共同ブログみたいです。

TOKYO!狂った街

今日も今日とてid:shokou5くんとデート。渋谷でオムニバス映画『TOKYO!』を見てきました。いやあ、よかったです。 形のない疎外感に悩まされる女の子を描いた<インテリア・デザイン>(『エターナル・サンシャイン』のミシェル・ゴンドリー監督)に胸を痛…

インドでわしも読んだ

(※写真はタイです。) 帰国してから、日本のエアコンにやられてすっかり風邪気味です。身も心も(すくなくとも肌の色と体臭は)インド人になってしまったようです。17h30@下北。お友達のタテイシさんに誘われ、ふらふらとお出かけ。週末の「とぶさかな」は…

Passage to Budh Gaya

22h、ヴァラナシ駅7番線プラットフォーム。 30分くらい前から、インド特有の停電なのか電気がつかず、ごくたまに数秒だけ灯りがつく以外はほとんど完全な暗闇である。21h発の電車はまだ姿を現さない。結局1h30の遅れは、ほぼ予想通り。 一番安い寝台車のた…

ヴァラナシ白昼夢

前回日記に書いたように、ヴァラナシという町にいます。 ここはガンジス川沿いの聖地ですが、同様に多くの人が訪れる観光地でもあります。ガンジス川沿いには数十を数えるガート(水位に関わらず沐浴ができるよう、階段状になった堤のことです)が並び、その…

タージマハルをつまみあげてはいけない(ピサの斜塔を支えてもいけない)

前回日記について、「また春樹にかぶれた妄想で貴重なウェブ資源を…」というご意見をいただきましたが、あれは紛れもない事実です。もしあなたが、あの日のラージスタン州州立テレビ・夕方のニュースを見ていたら、僕ら二人の姿を見つけたでしょう。見ていた…

8月の夕方に19歳のフランス人の女の子と手回し式の観覧車に乗ることについて

8月のある夕方、湖に面したインドの地方都市のお祭りで、ぼくは19歳のフランス人の女の子と手回し式の観覧車に乗る。ぼくたちはなにもいわない。観覧車は今まさに頂上に来ようとしている。 ぼくたちはデリーからジャイプールという地方都市への特急列車で知…

20080729

こんにちわ。僕はlisbon22といいます。 慣れない並びのキーボードに苦労しつつ、錆付いた窓ガラスを開けるようにようやくブログのパスワードを思い出しました。ご無沙汰しています。 友人のブログにも書かれていたのですが、僕は今インドにいます。 26歳、…

20080108

告白します。前回の日記で、白菜のクリーム煮を作ったので同居人に残そうと書きましたが、お腹がすいたので夜食に全部食べてしまいました。ごめんなさい。 など言いつつ、よしながふみのもたらした料理熱収まらず。ブロッコリーのオリーブ油煮(ブロッコリー…

アーセナル!

渋谷。セガフレード、ときどき文化村。 サム・ガルバルスキ「やわらかい手」 http://www.irina-palm.jp/ 16h@渋谷。 コンクリートの壁に囲まれた殺風景な部屋。一つの壁には自販機のようなスリットと、それからちょうど腰くらいの高さに小さな穴があいている…

きのう何読んだ?

年末に入ってから六日連続で飲んでいる。これは文字にすると飲んで飲んで飲んでまた飲んで飲んで更に飲んだわけで、勤勉、継続は力、実直、といった言葉がすぐに浮かんでくることと思う。というわけで、来週には25歳になるもう若くない身、今日は休肝日と…

20080101

年末は映画みたりSF読んだり、友人の寮に押しかけて年越し蕎麦を食べたりしていました。チャットモンチーが売れているのは仲が良さそうだからだ、とか、実存主義を乗り越えた活動再開後のミスチル(というか桜井さん)がセキュリティ思想へと至った必然と…