日記

Let's hope it's a good one

「ピーターパン症候群」という病気はぼくと同じ1983年にうまれた*1。病気がうまれる、というのはフーコー的な意味で・言説としてうまれるのであって、そこには何かしらの権力と欲望がどうしようもなく絡み合っている。言ってしまえば「我々」(僕のような闘…

私の馬鹿心

友達のmixi日記を見て、無性に苺を入れたシャンパンが欲しくなって西友へ走る。駅前のロータリーで何となく線路のほうを見ると、オレンジの電車が止まっているのが見えた。なぜだか妙に違和感を感じて、数秒経ってから三角屋根の駅舎が完全に取り壊されてい…

Coffe-Milk Crazy

論文執筆と現実逃避の散歩以外何もしていないので、日本語でものを書く感覚を忘れないようになんとなく珈琲のことでも書こうと思う。 最近は紀伊国屋で買った100g430円のウィンナローストを飲んでいる。僕は珈琲のあるなしで読書速度が20〜30%変動するよう…

戦争にはちょっと反対さ

ぼくは、中身のない会話がすきだ。中身のない会話をしているときは、休日の神さまとうまくやれている気がします。休日の神さまは気合の入ったデートの時にはなかなか光臨してくれないくせに、何気ない平日の午後にふっとやってくる(気合の入ったデートなん…

欲しいものを全部言いなよ

休日。午前9時帰宅、11時に電話を受けて半時間ほど話したあとまた寝て、本屋とスタバを巡って小沢健二とcabaretmodernと曽我部恵一をききながら半身浴をしてまた眠った。ライフ・イズ・ソー・スリーピィ(いや、俺がか)。

誰かにとって特別だった君を

何年か前のクリスマスに、友人から「All is fair in love and war(恋と戦争においては全てが正当化される)」と書かれたもらったクリスマス・カードをもらったことがある。彼としては「お前もうちょっと頑張れよ!」的なつもりだったのだろうか(全く余計な…

The Last Day of 2006

その日を過ぎると時間そのものがなくなってしまうような、秋の一日。ケーキを食べたり一年ぶりくらいのコンサートに行ったりカレーを食べたりする。The Sense of an Ending: Studies in the Theory of Fiction : With a New Epilogue作者: Frank Kermode出版…

Unweaving the Humanbeing

アキ。学園祭。 佐藤真監督「エドワード・サイード Out of Place」の上映会+講演会を見に行こうと思ったら、起きたらあれれの午後二時半。上映会は終わっているけれど、パネリストの話だけ聞きに行く。サバティカル(サバ!)の最中のはずが、この講演会の…

If You Can Bounce High

彼 これらの言葉を読んで、僕はなんていうか本当に不謹慎だけどうらやましかったんだ、僕が死んだら誰かこんなことを書いてくれるだろうかって 彼女 私が書くよ。私は君の恋人でもソウルメイトでもないけれど、でもそうではない関係の大事な友達として、書く…

I wear your golden ring inside

友人にまるで十八歳みたいなメールを送る。酔っ払っていたので削除してくれ、とまるで情けない言い訳をすると、「送られたメールは私のものだ」とまるでデリダみたいなことを言われる。これだから文科系の連中は、と、思いつつ、自分や誰かが発した言葉がど…

左利きになりたかった

ここを読んでる友人と吉祥寺に行く。 16h0@くぐつ亭。とんとんと地下へ階段を下りていくと、怪しげな洞窟めいた店に(壁のプラスチックぶりが「カリブの海賊」的)。各々自分の本を読む「ひとり読書会(二人)」敢行。友人、レモンティ。僕、キンモクセイの…

20061026

ゼミ。たのしい。 The Great Gatsbyはギャツビーの童貞臭さがたまらないよなあ、とか思いながら帰ったらなんか不思議なサイトからトラバが来ていて、多分広告なので見ないで削除した(キンケイドのところで色々ヘンな言葉が出ているせいだと思うけれど)。け…

シカとサバとユリに捧ぐ

二年間フランス語を怠けているうちに、サバはca vaにならず鯖にしかならなくなった。これはまずい、と思ってぼそぼそとつぶやく。サバ、サバ。サバーブ(郊外)、サバティカル(長期休暇)、テニスのサーバー(鯖!)、ワインのサーバー(鯖!)。サバのつく…

Dear Girl(s)

Show must go on.

In The Course of Events

20h、研究に行き詰っているところでN氏にお呼ばれ。N氏の部屋は写真と布に溢れて、乱雑ながら(失礼!)落ち着く。フランスのキャバレーっぽい音楽もいい。キノコのソテーやケバップをいただきつつ、あっと言う間にスパークリングと、追加した赤とバカルデ…

It Moves

9h@井の頭公園、サンドイッチの朝食。すっかり秋の風にぼうっとしつつアンジェラ・アキを聴いているうちに池のベンチで眠ってしまった。12時頃起きたらホームレスのおじさんと幼稚園児に取り囲まれていてびっくり。 友人のR君の誕生日。MさんとRさんがケーキ…

Saudade

日本語を母語としない人と結婚できるか、という話になった。日本語でさえ、どんなに伝えようとしても伝えきれない、どんなに判ろうとしても判りえない残滓があるのに、それを(自分か相手の少なくともいずれかにとっての)非母語でやっていく自信なんてない…

L'important C'est La Rose

18h30、下北、水星さん。みん亭の江戸っ子ラーメンは名前の割に驚くほど上品な美味しさ(麺の茹で方が上手いから、薄味のスープと実によく馴染む)。 フットサルシューズが欲しいという水星さんとasbeeで靴を見ていたら、学部一年からの友達の女の子にばった…

喪われた(つくせない)他者へ

http://d.hatena.ne.jp/toshim/20061012

Light As A Balloon

夜、エイミーさんと長電話。痛い男の話でしばらく盛り上がった後、全然他人事じゃないと気づいてから笑いが引きつる。眠れない夜はブロッコリーを茹でる。オリーブオイルとローズマリー、キッチンテーブルで読む小説はなぜか入り込みやすい。テヘランでロリ…

Writes of Passage

N先生と修論の相談。ゼミ中、論文とは直接関係ない文脈だが、「プロとして、疲労困憊しているときでも論理的でわかりやすい文章が書けなければダメだ」との発言にかなりショック。考えてみれば当たり前なのだれど、疲れてくるとびろーんとかどーんとか(とか…

I Find Elsewhere

19h0@新宿。Oさんと台湾料理。今年のノーベル文学賞は誰が取るのだろう、とか。因みに今ラドブロークス(イギリスのブックメーカ)のオッズはこんな感じらしい。 Orhan Pamuk 3/1 Adonis 4/1 Ryszard Kapuscinski 5/1 Joyce Carol Oates 6/1 Philip Roth 10/…

Why It Aches

目まいのする散歩 (中公文庫)作者: 武田泰淳出版社/メーカー: 中央公論新社発売日: 1978/05/10メディア: 文庫購入: 5人 クリック: 39回この商品を含むブログ (53件) を見るそういえば昨日会った友人が背中の真ん中くらいまであったはずの髪をばっさりショー…

Take Care of Yourself

23h0@S Cafe。エスプレッソ。読書。時間がゆっくりと流れる。故郷 (岩波文庫)作者: パヴェーゼ,河島英昭出版社/メーカー: 岩波書店発売日: 2003/06/14メディア: 文庫購入: 3人 クリック: 36回この商品を含むブログ (21件) を見るイタリアのWW2前くらい〜の「…

100 Ways To

J.M.クッツェーが来る(初来日)というので、微妙に熱っぽかったけど国際ベケットシンポジウムの公開講演に行く(今年は年始からバトラー、パワーズに続き憧れの人が沢山来て嬉しい)。普通の背広に白シャツ、深紅のネクタイといういでたちのクッツェー氏は…

She Calls Herself Natural Beauty

19h30@立川中華街。カマキリくんとジェイさんと、翻訳の完成を祝って。僕とカマキリくんは修論発表会の影響で酒が飲めないぶん、食べる。羊飯と海鮮おこげが美味。給料が出たので新しいヘッドホン(レトロっぽい白のパナソニック)を買うと、世界が変わった…

2006092501

落ち込んでいても仕方ないので、明後日くらいにゲラが帰ってきたら最終稿をどこかに全文掲載したいなあ(にっくき山形浩生方式)。出版社の人も見てないし大丈夫だろうか。

20060925

原書の出版社の方から版権が降りず、一月くらいずっと関わっていた翻訳が出版直前でボツに。ちょっと何も手につかない。

Farewell Party For Summer

踏み切りを越えるとどこからか祭囃子が聞こえてくる。九月も残すところ一週間、川原近くの神社の辺りではもうとっくにいなくなってしまった夏を追い払うように御輿が出ていた。ふらふらと引き寄せられると、ビールと汗と焼き鳥の混ざった、けれどけっして夏…

Lying Lying

ようやくゲラ直しが終わる。註を一つ訳し忘れていたことに気づくという恐ろしい事態により、さらにもう一度全体をチェックする羽目に陥ったけれど、あとはポストにぽいして僕の出来ることはおしまい。雑誌の詳細は、十月六日発売の『現代思想』十月増刊号ジ…