2006-03-01から1ヶ月間の記事一覧

2006033002

http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20060329ic04.htm さっきこのニュース読んで真剣に驚いた。事件現場の郵便局、僕の家から徒歩三十秒のところだよ。その前日には友人と二人で郵便局に行ったのに。いやー身近なところでこんなことがあるもんだ。 で、…

20060330

気がついたら僕の住む町も桜が満開になっていました。赤い屋根の駅舎からまっすぐに伸びる大学通りは春真っ盛りという感じで、毎日のように救急車で己の限界を見誤った若者が運ばれていくのもまた春の風物詩。甘いベルギービールを飲みながらふらふらと帰る…

2000328

週末は国際交流基金シンポジウム『春樹をめぐる冒険―世界は村上文学をどう読むか』に行ってました。初日はRichard Powersの基調講演、Leung Ping-kwanのコメント、各国翻訳者によるパネルディスカッション、翻訳本の表紙比較、四方田犬彦氏による春樹映画の…

ミシェル・オンフレ『〈反〉哲学教科書』

哲学教科書" title="哲学教科書" class="asin">大学院生にもなってこんな本をこっそりと読んでいる辺りが僕の哲学コンプレックスの現れな気もするのですが(哲学をやっている人と音楽をやっている人に対して強いコンプレックスを持っているのです)、ともあ…

Richard Powers, _Plowing the Dark_

僕の専門にして最も尊敬する小説家、リチャード・パワーズが来日。第五作_Plowing the Dark_(『闇を漕ぐ/闇の中でセックスする』)についての講義を行う。 VRについての小説である本作品を題材に、講義の内容はイメージを巡る戦争(こないだの風刺漫画問…

20060318

いきなりだけど、僕のアパートは東向きだ。だから物干し竿は南北方向に向くことになるんだけど、住んでいるのが四階で周りに何もないこともあって、ちょっとした風でも洗濯物がすぐあおられる。北風の吹く冬は、帰ってくるといつもハンガーが物干し竿の右側…

2006031402

斉藤和義「君の顔が好きだ」を聞くと、なぜか下北沢にいるような感じと恋をしている気分が入り混じったようなやけに青い衝動に駆られる。あの町はすごく好きだからなんとなくもったいない気がして、下北でデートしたことなんて一度もなかったのにね。不思議…

Sylvia Plath, _The Bell Jar_

拙論「『ベル・ジャー』についてもう何も言いたくない」(嘘)ようやく完成。ほんともういいよこの本。ドメスティック・イデオロギー→ナショナリズム→ヘテロセクシズム→フーコーの「古代の美学」→自律と進み、最近の問題関心にしたがってポストモダンな権力…

20060314

ふらふらと都心を歩き回る毎日。いや、晴海のウォーターフロントって初めて行ったけど面白い。張り巡らされた運河の周りには、わずかに残った古い町並みと近代的な構造ビル群。少し似非サンフランシスコっぽい雰囲気(サンフランシスコ行ったことないけど)…

20060311

今日はよく晴れていて気持ちいいですね。初夏を思い出します。僕の住む町では、早くも桜が咲き始めています。とは言えまだまだ三寒四温ならぬ三温四寒といったところですが。みなさん、いかがお過ごしですか? 今年最後の課題として、Sylvia Plath, _The Bel…

20060309

F.Scott Fitzgerald, _Tender is the Night_. p.41-79.遅々として進まない。 昨夜帰宅したところ某講演会のチケットと頼んでいたCD("I love huckabees"のサントラ:画像参照)が届いていました。友人から天むす弁当をおすそわけしてもらったし、名前だけし…

20060307

昔読みかけて途中でやめてしまった本を電車の中で読み返そうキャンペーン第三弾。F.Scott Fitzgerald, _Tender Is the Night_. p.i-41. 色々記憶に思い違いがあったりして楽しい。ヒロインが精神病院に入院する原因の父親との近親相姦ってヒロインの妄想(キ…

齋藤純一『自由』

一日一冊電車内で読破しようキャンペーン第二弾。年明け頃の朝日の書評に載ってて気になってたのだけどやっと読んだ。えー、率直な感想を二つ。①途中の小泉批判がすげー気持ちいい。②就職活動中に読むもんじゃない。冒頭で自由概念の歴史的変遷をその仮想敵…

ダンカン・ワッツ『スモールワールド・ネットワーク―世界を知るための進化学的思考法』

なんだか電車に乗って長い時間移動する日だったので、昔読んでたこんな本を読み返してみました。去年とおととしちょっとだけ流行った、「世界中のどんな人でも六人の知り合いのネットワークで結ばれうる」というテーゼ(この語のもとはアイヒマン実験で有名…

スラヴォイ・ジジェク『斜めから見る―大衆文化を通してラカン理論へ』

ちょっとした事情があって、ラカンがどんなこと言ってるのか気になって再読。いやーこの人のラカンの説明はわかりやすい。どうして精神分析(とりわけ後期ラカン)ってそれについて書いてる本はこんなに読みやすいのにそのものはアレなんでしょうか(日本語…

トニー・ガトリフ『愛より強い旅』

気がついたら、この間始まったと思っていたガトリフの新作の公開が今日までらしい。友人に誘われて、ついでに別の友達も巻き込んで、ワインを立ち飲みしてから見に行った。 正直に言うと、今ひとつといったところ。相変わらず映像は鮮明だし、何よりラマ音楽…

★Don DeLillo, _Cosmopolis_

2003年発行の、ドン・デリーロの今のところ最新作(のはず)。 舞台は2000年、アメリカの大都会。ハイテク機器を駆使する28歳のエリートアナリスト・Eric Packerが、リムジンを乗り回したり女と寝たり円高を心配したりしながら髪を切りに行こうとするお話(…