20060809
朝から降り続く雨のシャワーのような激しさと熱気を「まるで夕立のようだ」と喩えてから何となくおかしくなった。「シャワーのような雨」は、雨はシャワーではないから比喩として問題ない。けれど夕立は雨(の部分集合)なので「夕立のような雨」というのはトートロジーじゃなかったら撞着語法みたいなもので、朝の雨は夕立ではない。そんなことはどうでもいい。夏の雨は好きだ。夏のよく晴れた暑い暑い日が好きだ。夏の朝が好きだ。夏の夕焼けが好きだ。それはいつでもなんだか無性にわくわくする。
昨日の東京は特に夕焼けが美しかったようだ。僕の親友の一人がそのことを日記に書き、別の親友は撮った写真をメールで送ってくれた。私たちは一つの町に生きている。
[今日読んだ本]
- 作者: リュドヴィック・ルーボディ,永田千奈
- 出版社/メーカー: 光文社
- 発売日: 2004/03/24
- メディア: 単行本
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男達が一匹の犬に出会い、ひとつの夢を見始めるその物語は、「フェリーニの映画みたい」とか評されているけれど、無骨な男達のホモソーシャルとその「夢」の盛衰の儚い美しさは、確かに映画的。正直に言うと訳がいまいちな気もするし技術的にもテーマ的にも高得点は与えられないけれど、犬がかわいいからよし。