20060530

週末、先輩の発表(アメリカ文学会の支部会)も、憧れの先生の出る成蹊大のシンポ(ティーチ・イン沖縄)も出ず、地元のファミレスで十時間粘って読書。流石に迷惑がられるかと思いきや、店の損益に直接関わりのないバイトのスタッフは暖かい目。そういえば昔自分がスカイラーク系列のファミレスで働いていたときも、ドリンクバーだけでひたすら粘る客は(店としてはともかく)従業員としては非常に手間がかからなくて有難かったことを思い出す。
翌日、友人と吉祥寺でランチ、のつもりが半日遊び倒す。色々不安になっていたのがあっさり吹き飛んだのはさすが。ロフトで赤いエプロンを購入。店員に「プレゼントですか?」と聞かれ半笑い。

赤ずきんちゃんはなぜ狼と寝たのか

赤ずきんちゃんはなぜ狼と寝たのか

赤ずきんちゃん」を巡るセクシュアリティについて。著者自身ハーバードの修士を出た後ジャーナリストをやっていたことからも分かるが、アカデミックな本と言うよりは歴史文献紹介的な要素が強い。おとぎ話を巡ってのユング派の「集合無意識」の議論を批判、時代・文化に従って「赤ずきんちゃん」とその意味がいかに姿を変えてきたか、を膨大な資料を元に実証。アンジェラ・カーターや映画「フリーウェイ」の紹介が極めて刺激的。