20060413

桜も散り、僕の住む町も少しずつ暖かくなる。ウィルキンソンジンジャーエールを買いだめる日々が始まる。このジンジャーエールカナダドライ辺りの普通の甘いジンジャーエールとは全然違い、生姜そのもの!という味がして、あるソーセージ屋で初めてこれを飲んだときは思い切りむせた。それから完全に虜になって、夏場は週五本以上飲んでいるけれど、飲む度に新鮮な気持ちがするのはえらい。くるりの「ばらの花」(名曲!)という曲に「ジンジャーエール買って飲んだ/こんな味だったっけな」というくだりがあるが、これを聞くたびにウィルキンソンを思い、ウィルキンソンを飲むたびにこの曲を思い出す。鈴木大拙は何かの本の中で禅の「悟り」の本質を「(よく思われているように)刺激に慣れて反応しなくなることでなくて、反復される刺激に、その度毎にまるで初めてのように新鮮な反応を返すことだ」と言っていたけれど、とか思いながらまた飲む。